ビジネスシーンでも応用可 皮膚感覚と感情の密接な関係

公開日: 更新日:

 人は恐怖を感じると、無意識に手や頬をさすって心を落ち着かせることがある。皮膚と心にどんな関係があるのか。

「皮膚は“露出した脳”である」という表現をする桜美林大学リベラルアーツ学群の山口創教授(人間科学)が言う。

「日常生活において、人は何事も理性を働かせて判断していると思いがちですが、とんでもない誤解です。皮膚感覚は脳に想像以上の膨大な量の情報を送り込んでいます。そのため私たちの感情は無意識のレベルで皮膚感覚に左右されているのです」

 実際に国内外の心理学の実験によって、皮膚感覚が感情に影響を与えていることが分かる事例が数多く報告されている。体が温まるとほっこりした気分になるのも、気のせいではない。有名なのは、米国の2人の行動経済学者が行ったコーヒーを使った実験だ。

「彼らは、実験参加者を実験室に連れていくエレベーター内で、参加者にホットコーヒー、もしくはアイスコーヒーを持ってほしいと依頼しました。そして実験室に入った後、参加者に架空の人物の特徴が書かれたリストを読ませて、その人物の印象について評価してもらいました。すると、ホットとアイスを持った人では、評価が大きく分かれたのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る