注射の痛みを和らげるパッチ登場 “チクリ”我慢には弊害が

公開日: 更新日:

 注射の痛みを感じにくくさせる薬があることをご存じか? 日大医学部麻酔科診療部長の加藤実医師に話を聞いた。

 今月13日、注射予定部位などに貼ることで麻酔効果が得られ、注射の痛みを和らげる外用局所麻酔剤「エムラパッチ(一般名リドカイン・プロピトカイン配合貼付剤)」が発売される。

 すでに2012年にはクリームが発売されているが、「塗った後密閉して皮膚への透過性を高める」という手技の手間を省き、「貼ればよいだけ」と簡単に使えるようにした。パッチ、クリーム共に健康保険適用だ。

「痕が残るほど皮膚を強くつねっても、痛みを感じることがないほどの効果があります」

 英国などでは10年以上前から「マジッククリーム」の名称で一般的に使われているが、日本では医師の間でも認知度が低い。加藤医師は「一部の小児科を除いて、患者側から言い出さなければ使われないのが現状。存在自体を知らない医師も多い」と指摘する。

 注射の痛みなんて我慢すべき、と考える人もいるだろう。しかし特に子供において、外用局所麻酔剤を用いる意味は大きい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも