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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

足立区vs港区 年収差577万円で1年長生きをどう考える?

公開日: 更新日:

〈表〉は両区の平均年収(2013年)と平均寿命(2010年)をまとめたものです。平均年収には、実に577万5000円という、大きな格差があります。平均すれば「港区の住民のほうがリッチ、足立区の住民はプア」というのは動かしがたい事実です。

 平均寿命でも、男女とも港区のほうが長いことが分かります。しかしその差は、男性で1.4歳、女性で1.1歳に過ぎません。しかも足立区の人口は約69万人、港区は約24万人。高齢化率(65歳以上の人口比率)は24.6%対18.6%。平均寿命はあくまでも統計学的な数字ですから、これだけ違いがあると両区を比較すること自体にあまり意味がなくなってしまいます。この問題の誤解を解くために、もう少し丁寧に見ていきましょう。

【連載】健康格差は年収格差

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