ぐっすり眠りたければ寝室のエアコン設定を25度超にしてはいけない
全国的に9月も猛烈な残暑が続くと予想されているが、気温が25度を超えているうちは、冷房の設定温度がぐっすり眠るためのカギとなる。東京・新橋にある東京疲労・睡眠クリニックの院長である梶本修身医師に教えてもらった。
■脳の快適温度に合わせる
寝室の冷房の設定温度はよく「26~28度」が推奨されるが、睡眠の質という観点から、梶本医師は別意見を述べる。
「冷房の設定温度は25度を超えてはいけません。25度超の室温では脳温度が下がらず睡眠の質が低下し、脳疲労が回復できません。また、深夜の中途覚醒が増え、睡眠休養感が著しく低下してしまいます。脳にとっての快適室温は22~24度。鼻から25度以下の冷たい空気を吸うことによって、脳がクールダウンして休まる。それが快眠につながり、翌朝の目覚めや日中の眠気に大きな影響を与えます」
寒さを感じないなら、半袖半ズボンでもOK。筋肉量が多い人は、筋肉が熱を放出するので、いわば衣服を一枚重ねているようなもの。問題なく眠れる。