男性不妊で注目される「精巣静脈瘤」とは なぜ起こるのか

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 厚労省の「男性不妊の調査」(2015年度)によれば、男性不妊症の原因の割合は「造精機能障害」(82.6%)、「性機能障害」(13.5%)、「精路通過障害」(3.9%)とされている。ほとんどが精子を作る機能の障害だが、その半数以上(約56%)は原因不明の「特発性」で、次いで多い(約36%)のが「精索静脈瘤」という病気だ。男性不妊治療専門施設「恵比寿つじクリニック」(東京)の辻祐治院長が説明する。

「静脈は心臓に血液が戻っていく血管ですが、精巣の静脈(精索静脈)は構造的に逆流を起こしやすいのです。血液が逆流して、強い圧がかかるせいで精巣の上の静脈がコブ状に腫れているのが精索静脈瘤です。精子を作る細胞は熱に弱いので、お腹の温かい血液が精巣に逆流すると精子の状態が悪くなるのだと考えられています」

 原因は、逆流しやすい静脈をもつ体質的なもので、左側にできることが多いという。

 ただし、一般の健康な男性でも15%の割合で精索静脈瘤をもつとされ、あっても子供ができる人はいるし、特に健康に支障が出るわけではない。男性不妊の患者には、45%と高率にみられるとされている。

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