女性にとって40代前半は妊娠の「最後のチャンス」

公開日: 更新日:

 不妊の最大の原因は加齢。30代後半の女性の自然妊娠率は15%ほどだが、40歳以上になると一気に5%に低下する。不妊治療専門施設「はらメディカルクリニック」(東京都渋谷区)の原利夫院長は「女性にとって40代前半は妊娠の最後のチャンス」と言う。

「30代前半であれば、タイミング法や人工授精などの一般的な不妊治療を半年ほど行って妊娠を目指してもいいと思います。しかし、40歳前後なら時間がもったいない。最初から『ART(生殖補助医療)』を始めるべきです。それでも42歳以上では、妊娠成功率は急激に低下します」

 人工授精は、精子を採取し、洗浄・濃縮して受精しやすい状態にしてから子宮内に注入する方法。その後、精子は自力で子宮内を進み、受精、着床という自然妊娠と同様の流れで妊娠に至る。

 一方、高度不妊治療のARTは「体外受精」や「顕微授精」など、体の外で受精させて子宮内に戻す方法をいう。晩婚化に伴いARTで誕生する出生児は年々増加していて、いまや国内の新生児の約20人に1人になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも