"完治”の可能性もある リンパ浮腫はむくむ前の治療が必須

公開日: 更新日:

「2009年からの私の研究で、リニアパターンはリンパ浮腫のリスクがゼロ、スプラッシュパターンでは2年以内に3分の1が発症、スターダストパターンは2年以内に97%、5年以内では100%発症することが分かったのです」

 そこで山本医師は、リニアパターンであれば1年ごとの経過観察はするが、リンパ浮腫の治療はしない。一方、将来的に100%発症するスターダストパターンであれば、手術療法のリンパ管細静脈吻合術を速やかに受けることを勧める。問題は3分の1発症のスプラッシュパターンだが、この場合、輸出リンパ管をつなぐ手術を提案する。

「この治療で、現段階で手がけたスプラッシュパターンの約200人のうち、リンパ浮腫の発症例はゼロです。リニアパターンと同様に、その後は何もしなくていい。つまり、リンパ浮腫のリスクがあっても『治る』。一方、スターダストパターンまでいけば、リンパ浮腫の進行は抑えられるものの、弾性ストッキング着用などが必要な場合がある」

■まずはリンパの流れを調べること


 ただし、リンパ浮腫で着用する弾性ストッキングのレベルよりも一段階緩いものでOKなので、手術で進行を抑えられる意味は大きい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった