"完治”の可能性もある リンパ浮腫はむくむ前の治療が必須

公開日: 更新日:

 がん手術や放射線治療後にリスクがあるのがリンパ浮腫だ。一度発症すると治らないとされるが、それでも「治る」可能性はゼロではない。国立国際医療研究センター病院形成外科診療科長で、国際リンパ浮腫センター・センター長の山本匠医師に話を聞いた。

 リンパの流れが滞り、手足などにむくみが生じるのがリンパ浮腫だ。進行すると皮膚を押してもへこまない非圧痕性浮腫となり、皮膚が分厚く象のようになる象皮症に至る。陰部にリンパ浮腫が起こる場合もある。

「進行するほど治療の選択肢が少なくなる。リンパ浮腫は早期に診断し、適切な治療を行うことが非常に重要です」

 山本医師が行っているのが、がんの治療後早期(3カ月~1年以内)に行うICGリンパ管造影だ。この段階では患者にリンパ浮腫の自覚症状は全くと言っていいほどないが、今後リンパ浮腫を発症するリスクがあるかどうかを判別できるのだ。

 ICGリンパ管造影で、リンパ管が線状に見える「リニアパターン」、縮れた線状が見える「スプラッシュパターン」、星空のような点々が見える「スターダストパターン」に分けられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意