原因はさまざま めまいをチェックする眼振検査の中身

公開日: 更新日:

 そのトラブルの原因として多いのが循環障害です。立ち上がった時にふらっとする起立性調節障害や貧血は、三角地帯への血流減少による酸素不足のため。眼振検査のほか、血圧測定や血液・尿検査などを行って調べます。

 内耳は、バランスを取る三半規管と耳石のほか、聴覚をつかさどる蝸牛の3つに分類。三半規管や耳石に異常があると、めまいが生じます。その代表が良性発作性頭位性めまいで、耳石の移動によって発症。靴の紐を結ぼうと下を向いた時、棚のモノを取ろうとして顔を上げた時、寝返りを打った時などに突然、回転性のめまいに襲われて不安になることがあるでしょう。

 突然片方の耳が聞こえにくくなる突発性難聴は蝸牛のダメージが原因ですが、三半規管などへの障害も往々にしてあるため、めまいを合併しやすい。メニエール病も、内耳の水膨れによるめまいと難聴を伴うことがよくあります。

 このような病態がベースにあるため、眼振検査のほか聴力検査が欠かせません。さらに突発性難聴は、内耳の障害や脳の異常と区別するため、脳のCT検査をプラスすることもまれではありません。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状