咳・痰が長引く…胸部レントゲンの他にプラスしたい検査は

公開日: 更新日:

 患者さんの訴えで最も多いのは、咳と痰です。インフルエンザが疑われる時は、「咳が出て風邪かな」と受診された人にも、発熱や関節の痛みなどがあれば、念のためインフルエンザウイルスの有無を調べる検査を行います。

 鼻に入れた綿棒に付着した分泌物から、ウイルスの有無をチェックするもの。皆さんも受けたことがあるかもしれません。

 咳や痰、喉の痛みなどの症状で、喉が腫れていたら、典型的な風邪。そんな時、特別な検査はしません。むやみに検査を重ねるより、通常の治療で対応する方が、医療費の点からも合理的でしょう。

 問題は咳や痰が長引く時です。風邪もインフルエンザも長くても1週間で良くなります。ところが、患者さんは症状がありふれた咳や痰だと軽く考えがちで、再受診に結びつきません。それでこじれてしまうのです。

 では、どんな検査が必要かというと、まずは胸部レントゲン検査です。咳が強くなった、咳が2週間以上続くといった時は、喉の炎症が奥の気管支や肺に移行したことが推察されるため、そこを調べるのです。肺炎と診断されたら、どんな細菌が原因か。痰を採取して遺伝子を調べる喀痰検査をしたり、迅速診断キットを使ったり。薬の使い分けに大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か