がん治療は情報戦!入院前に知っておきたい「5つの真実」

公開日: 更新日:

■近くの病院より遠くの手術数の多い病院

「手術件数が多い病院をハイボリュームセンター、少ない病院をローボリュームセンターと言います。がん手術を受けるときはハイボリュームセンターを選ぶことが鉄則です」

 手術における成功とは手術後の合併症が少なく、手術による死亡リスクなどが低いことを言う。実はハイボリュームセンターの方がローボリュームセンターより手術成功率が高いことが報告されている。例えば、年間20例以上の手術をしている病院で手術を受けた方が膵臓がんの生存率は高くなる。患者特有のさまざまな要素を調整して同じ条件で比べると切除後の生存率は30%も違ってくる。 

「遠くのハイボリュームセンターで膵頭十二指腸切除を受けた膵臓がん患者は、近くのローボリュームセンターで同じ手術を受けた患者に比べて術後早期の死亡率が4・3%少なく、長期死亡リスクが25%も低いとの報告もあります」 

 オランダでは2005年以降、膵臓がん手術をハイボリュームセンターで集中的に行うようにしたところ、それ以前と比べて入院中の死亡率が24%から4%に低下し、2年生存率が38%から49%にアップしたという。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった