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和田秀樹精神科医

1960年6月、大阪府出身。85年に東京大学医学部を卒業。精神科医。東大病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書多数。「80歳の壁」(幻冬舎、税込み990円)は現在、50万部のベストセラーに。最新刊「70歳の正解」(同)も好評発売中。

体験した「エピソード記憶」の喪失を食い止める方法はある

公開日: 更新日:

 昔話をしながら、あるいは古いアルバムを一緒に眺めながら、親子のコミュニケーションを深め、親の記憶の想起を促してみるのもいい。失われた記憶のすべてが蘇る可能性はないが、わずかであっても親が忘れていた記憶を想起できれば、親自身の機嫌もよくなるはずだ。

 フランスの文豪プルーストの小説「失われた時を求めて」は、紅茶に浸したマドレーヌの味が主人公の幼児期の記憶を劇的に蘇らせるというストーリーで有名だ。それほど劇的な展開は望めないにしても、コミュニケーションの中で何かがきっかけになれば、親にとっても子どもにとっても有意義な記憶の想起があるかもしれない。

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