グラウンドに立ちたい…鈴木康友さん骨髄異形成症候群との闘い

公開日: 更新日:

「やばい、神ってる! その日は私の大好きなミスチル桜井さんの誕生日!」

 そんな娘のひと言が僕の不安を一瞬で取り除きました。3月8日は、僕が臍帯血移植を受けた日です。

 一般的に移植手術をした日は「第2の誕生日」と呼ばれます。実際、血液型がO型からA型に変わりましたから、とても不思議な気持ちです。自分の体に60年間生きてきた血液とは違う血が流れている。

 自分の命があるのは、今も日本のどこかで元気に育っているお子さんの造血幹細胞のおかげです。その子とお母さんをつなげていた「へその緒」(臍帯血)に僕は命をつないでもらったのです。元気になればなるほど、恩返しのためにも大切に生きなければいけないという思いが強くなっています。

 体調の異変に気付いたのは2017年の夏でした。当時、僕は東京に家族を残し、単身赴任で四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスでコーチをしていました。前期優勝を果たし、後期に向けて準備をしていた時、急に体のだるさに襲われたのです。何もしたくないほど体が重く、ノックも10本ほどで息が切れてしまう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか