感染リスクはゼロにはできない 気にすべきは「ウイルス量」

公開日: 更新日:

 新型コロナの感染拡大が止まらない。18日には全国の新規感染者数は913人に上り、死者16人は緊急事態宣言解除後最多だという。再度日常生活で何に注意したらいいのかを公衆衛生に詳しい岩室紳也医師に聞いた。

「感染者が増えている原因のひとつは、一般の人が自分でできる予防法を正しく、具体的に理解していないからです。それは専門家の説明が正しく伝わっていない証左でもあります。例えば、あるテレビ番組に出演した際、『キスで新型コロナはうつりますよ』という話をしたら、スタジオがざわめきました。『知らなかった』というのです。しかし、口や鼻から出る飛沫に含まれるウイルスが感染源のひとつであることは散々専門家が話し、報じられています。感染者とキスをすれば、その唾液には目に見えない飛沫とは比べものにならないほど大量のウイルスが含まれている可能性があるのですから感染リスクが高くなるのは専門家の常識です。ところが一般の人にいまだにその認識が浸透していないのです」

 そもそも感染症では感染リスクをゼロにすることはできない。できるのはそのリスクを減らすことで、それにはウイルスが多く含まれている落下した飛沫に触ったり、飛沫が付着した飲食物を口にしたりしないことだ。専門家のこの常識がいまだに伝わっていない一般人は多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし