著者のコラム一覧
東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

入院患者の過半数が訴える疲労感 背景で囁かれる意外な病名

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 新型コロナウイルス感染症は日本人にとって本当に脅威なのか? 全国的に新規感染症が増え続けるなか、そんな疑問を抱く人が増えている。100万人当たりの死者数では、日本を含む東アジア諸国が欧米諸国より2けたも少ないからだ。

 米ジョンズ・ホプキンス大の調査などに基づく「MEDRY」の8月7日のデータによると、米国483・69人、英国683・69人に対し、日本は8・17人(クルーズ船を除く)、韓国5・91人、中国3・25人などとなっている。

 そのため「日本経済を沈没させないため、新型コロナは特殊な風邪と割り切るべき」との主張も出てきたが、本当にそうか?

「私はそうは思いません。国立国際医療センターが7月7日までに新型コロナと判定された全国の入院患者を対処にした死亡率は7.5%。一方、2009年に流行した新型インフルエンザのそれは0・16%でした。死亡リスクは決して低くありません。しかも、世界中で新型コロナウイルス感染後の後遺症が注目されはじめており、急性感染症状が治った後にも、疲れや息苦しさなどの症状が2カ月以上も続く人がいて、厚生省も8月から研究に着手しているのです。現段階で軽く考えるべきではありません」

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