起業家の岡本麻里さん 精神病棟への入院経験で学んだ考え方

公開日: 更新日:

■「生きるために頑張らない」

 今思うと、この入院生活や、入院前の傷ついた経験は、心を鍛えるためのトレーニングだったのかなと思います。乗り越えるたびに楽になる、を何度も繰り返して“筋肉”がついた気がします。退院した頃には精神的にマッチョになっていたんじゃないかな。今の私にとって、この時の心の病気は「意味のある」必要な経験だったと思えるようになりました。

 あんなに悩まされた頭痛も退院してからなくなりました。今は体調がすごくよくなりました。

 病気で学んだことはたくさんあるのですが、「生きるために頑張らない」という考え方が私には必要でした。よく「精神的に弱いから病んでしまう」という人がいるんですけど、強い弱いではなく、頑張り過ぎた人がなるのかなと思いました。公表しづらいと思う人が多いと思いますが、精神疾患は決して悪いことでもないし、ましてや犯罪ではないし、恥ずかしいことでもないと思っています。

 疲れたら休んでいいし、頑張らなくていい。そんな自分を許してあげることが大事。私が今、心掛けているのは健康です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」