著者のコラム一覧
佐野靖子ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師

ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師。順天堂大医学部卒。同大産婦人科入局後、非常勤助教を経て現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医、日本女性医学学会専門医。専門は更年期障害、女性のヘルスケア。

低用量ピルを使うとニキビが治るというのは本当なのか?

公開日: 更新日:

■ピルは男性ホルモンの「運び屋」を増やす

 それではピルが男性ホルモンを抑えるしくみはどのようなものでしょうか。まずピルには卵巣や副腎での男性ホルモンの産生自体を抑える作用があります。またピルには性ホルモンの運び屋であるsex hormone binding globulin(SHBG)を増やす作用があります。

 SHBGは男性ホルモンを乗せて全身に運んでくれますが、運ばれている間、男性ホルモンは機能しなくなります。ピルでSHBGが増えれば、たくさんの男性ホルモンがSHBGに乗せられ機能しなくなるので、男性ホルモンの活性は相対的に弱まるというわけです。

 最後に、男性ホルモンにもいくつか種類があり皮脂腺に直接作用する最強型があります。ピルにはこの最強型への変化を阻害する作用もあります。ピルはこのようにトリプルの作用でニキビをできにくくします。

 と、ここまでの仕組みはわかったけど、「本当に減るの?」と疑う方もいるでしょう。これは実際に調べられています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束