著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

大学病院からの患者さん紹介がこの3年で7倍に増加した理由

公開日: 更新日:

 おかげさまで「あけぼの診療所」は開業5年目を迎えます。そんな変化の中で一番大きなものは、「病院側の在宅医療に対する認識の変化」です。

 その認識とはなにか? それは、在宅医療は患者さんを受け入れるに当たって信頼に足りる医療機関であるという認識の変化です。

 例えばある大学病院からの紹介は、2018年には7件だったのが、昨年には50件を超えました。そしてさらに今年も最高記録を更新しそうなのです。このように関係する病院・事業者さんからの患者さんの紹介が、年々増えているのが現実です。

 一般的に入院している患者さんが退院をする場合、その退院の調整は、病院内の「看護相談室」や「退院支援センター」または、「連携室」という部署が行っています。

 これらの部署は退院の日時を決めたり、退院の際に持って帰る薬剤や医療機器を手配したり、在宅医療のクリニックや訪問看護ステーションをどこにするのかまでも決めたりします。

 その際に患者さんの要望ももちろん聞きますが、「この病状だとこのクリニックがよい」「この人は落ち着いているから、ゆったり話を聞いてくれる先生がいるあのクリニックにしよう」「この人は医療依存度が高いから、しっかりした体制が整っているあの診療所にしよう」といった具合に、より一歩踏み込んで、その患者さんのパーソナリティーに合った最適な診療所を選定しようと努めるなど、いわばコーディネーター的な役割も担っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景