コロナが落ち着いた今が好機 中高年は浮かれる前に眼科検診を

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■視界の下から広がる影は危険

 もし、網膜裂孔があれば網膜光凝固術か手術かを選択することになる。

「光凝固術は特定の波長のレーザー光で病的な網膜裂孔を凝固させることにより病気の進行を抑える治療方法です。クリニックなどでもできる場合があります。一方、網膜剥離の手術は眼科治療の中では最も高度な手術治療のひとつで、眼球に小さな穴を3、4カ所開け器具を挿入。出血などで混濁した硝子体や膜様組織を切除して吸引します。どちらを選択するかは網膜剥離が起きている範囲と大きさで決まります」

 網膜剥離は進行すると穴の開いた網膜から水分が流れ込み、剥離が進んで最悪の場合、失明することもある。ちなみに、網膜は剥離の場所によって視野がゆがんだり欠ける場所が異なるが、片方の目の視野が下から欠けると危険だという。それは眼球の上の部分から剥離が始まったことを意味し、水分がそこから侵入すると網膜が一気にはがれ落ちる危険性がある。

 中高年は数カ月で病状が変わる場合も多い。新型コロナに負けず100年人生を充実したければ、今こそ、眼科検診を受けるべきだ。

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