接種開始から11カ月 ワクチン先進国イスラエルの現状は?

公開日: 更新日:

■早期完了者ほど感染が広がる

 別の研究では6月1日以前にワクチンを接種した群を対象に7月11~31日の研究期間にどれだけ新型コロナに感染し、死亡を含む重症化したか、その発生率を検討した。

 感染率では60代以上の1月接種完了群は、3月群に比べて1.6倍、40~59歳の2月完了群は、4月群の1.7倍、16~39歳の3月完了群は5月群の1.6倍多かった。重症化率は60歳以上の1月接種完了群は3月群に対して1.8倍、40~59歳の2月完了群は3月群に対して2.2倍それぞれ高かった。

 これらを根拠に同国では8月1日から60歳以上に対し、3回目接種(ブースター接種)がスタート。現在、人口の4割超にあたる400万人が3回目接種を終えている。

 それでも、最近では1日の新規感染者数は増加傾向にあり、とくに10代以下が目立つことから11月23日から5~11歳への接種を開始。しかも、新規感染者の1割近くが3回目接種完了者で、デルタ株以上に強力な変異株が南アで見つかったことなどから政府内からは「4回目接種は不可避」との声が上がっている。

 ちなみに11月22日時点の同国の新型コロナによる死者と新規感染者は22人と452人。同日の日本のそれ(2人、50人)を大幅に上回っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃