著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

買い物を楽しんで健康増進 リハビリ成功のカギは「ナッジ」にあり

公開日: 更新日:

 高齢化が進む先進諸国では、高齢者の身体機能や認知機能の低下が社会問題となっています。そのため、専門家による適切なリハビリ(リハビリテーション)は、高齢者の生活の質を維持・改善する上で重要な役割を担っています。

 一方で、運動を継続的に行わなければいけないリハビリは、心身に負荷をかけることもあるでしょう。そのような中、楽しみながらリハビリに参加できる「ショッピングリハビリ」に関する研究論文が、環境科学の国際誌に2022年1月5日付で掲載されました。

 この研究では、島根県に在住している高齢者59人(平均86歳)が対象となりました。被験者は自宅から商業施設まで送迎され、6カ月間にわたり月に平均4回のショッピングリハビリを受けています。このリハビリは、買い物を楽しみながら自然に運動ができるように設計され、作業療法士の支援のもと専用のショッピングカートを用いて行われました。被験者はまた、身体機能などに関する25点満点のアンケート調査(点数が高いほど状態が悪化、8点以上は生存率の低下と関連)を受け、点数の変化が比較されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ