「長崎夜話草」に登場するメガネを最初に作った日本人の正体とは

公開日: 更新日:

 宣教師のフランシスコ・ザビエルが日本にメガネを伝えて以降、南蛮や中国から多くのメガネが輸入されていました。ではいつ頃、誰が日本で製造するようになったのでしょうか?

 よく言われるのは朱印船の船頭だった浜田弥兵衛がその製法を生島藤七という人物に教えて作られるようになった、という説です。根拠は「長崎夜話草」です。この本は、江戸中期の天文学者の西川如見の話をその子、正休が書き取り編集したものです。1720年に完成し、当時の長崎での海外交渉の様子や庶民の生活、特産品などの話が書かれています。それによると、浜田弥兵衛は武芸達者で細工上手、弟と共に海外を回り、武勲を立てたとされています。

 この話を紹介した、西川如見は、「華夷通商考」「増補華夷通商考」を書いた人で、日本で初めて南北アメリカを紹介した人です。8代将軍の吉宗から天文学についてのご下問を受けたということですから、いい加減な話ではないように思われます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも