「思春期突発性側弯症」は学級に1人はいる珍しくない病気…学校健診「原則着衣」では見逃される

公開日: 更新日:

 1月22日、文部科学省が学校での健康診断について「原則着衣」とする見解を通知。それに対し日本医師会は「服を着ていても診てもらえる」という誤解を招きかねないと指摘している。健診時の児童生徒らのプライバシーや心情は配慮しなければならないが、一方で着衣だと見逃してしまう病気がある。そのひとつが、思春期に発症する「思春期特発性側弯症」だ。1クラスに1人はいるほどの患者数で決して珍しい病気ではない。

 思春期特発性側弯症の「側弯症」とは脊椎(背骨)がねじれて曲がる病気のこと。「特発性」は原因不明という意味。

 この病気の患者を多く診る福島県立医科大学会津医療センター整形外科・脊椎外科学講座の白土修教授が言う。

「側弯症は先天性や症候性などいくつかタイプがあります。しかし、全側弯症の80%は原因がわからない特発性側弯症。その80~90%は10歳ごろから、骨の成長が完了する20歳ごろまでに発症する思春期特発性側弯症。さらにそのうち80~90%、私の臨床上の経験では95%以上が女児です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」