「思春期突発性側弯症」は学級に1人はいる珍しくない病気…学校健診「原則着衣」では見逃される

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②まっすぐに立った状態で、背後から見て、ウエストライン、肩の高さ、肩甲骨の高さと突出の程度に左右差がないかを確認する。

 もしかして、と思ったら、整形外科の中でも脊椎外科専門または側弯症専門を掲げている医師の受診を。

 前述のように思春期特発性側弯症は、思春期(成長期)に発症する病気のため、個人差はあるものの、発症後、骨の成長に従い、側弯(カーブ=Cobb角)の程度が進行していく。

 側弯がごく軽いうちは定期的なX線検査と経過観察。Cobb角が20~40度になると、側弯の進行を止めるための装具を、骨の成長期が止まるまで装着する。欧州では運動療法が試みられているが、エビデンスの有無は論争中だ。マッサージや整体、カイロプラクティック、鍼灸は「効果がある」とのエビデンスはない。Cobb角が40度あるいは45度以上になると、側弯を矯正し、進行を防止できる唯一の方法は手術となる。

「思春期側弯症では、側弯の程度が軽いうちに発見し、側弯の進行をできる限り抑制したい。たとえば15歳で発症したとすると、骨の成長が止まる20歳ごろまで5年あるのです。この間、いかに側弯が進行しないようにするか。成長完了時、側弯の程度が大きいと、見た目の問題のほか、今後の腰痛、座骨神経痛、日常生活障害、呼吸器障害などが生じる可能性があります」(白土修教授)

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