著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

近視の子供が増加…外遊びで太陽光を浴びると進行予防になる

公開日: 更新日:

 また、東京都内の小中学校に限っての近視の有病率では、小学生で76.5%、中学生で94.9%という報告もあります(慶応大眼科教室近視研究チームの2019年の発表)。

 近視の子供は今後も増えていくことでしょう。なぜなら、授業の中でタブレットやパソコンを使用することが当たり前となり、さらには長時間スマホを使用しているお子さんも多い。デジタルデバイスが増えていることが、近視を増加させていることは間違いありません。

 とはいえ、子供の近視が増加しているのは、すべてがデジタルの進歩のせいだけではないと私は考えています。戦後からずっと近視は増えており、その理由は生活習慣やスタイルの変化が大きい。たとえば昭和の頃を振り返ると、子供は小学校から帰るとランドセルを放り出してすぐに外に遊びに出かけるというのが当たり前の過ごし方でした。実は最近の研究で、外遊びで太陽光を浴びると近視の進行予防になることがわかってきました。

 けれども、いまでは学校が終われば塾、塾から戻れば家で宿題、その後はスマホやゲーム。外遊びをすることなく、ほぼ終日近業作業(近くを見る作業)にシフトしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも