著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

移動薬局車「モバイルファーマシー」では災害時に調剤を行える

公開日: 更新日:

「モバイルファーマシー」をご存じでしょうか? キャンピングカーなどを改造し、調剤を行うための設備を備えた「災害対策医薬品供給車両」です。車内には医薬品棚があり、多くの医薬品が積載可能です。

 また、調剤台、小型分包機、医薬品冷蔵庫、電子天秤、クリーンベンチなど薬局としての基本的な機能が備えられています。他にも、バッテリー、発電機、給水タンクなどが搭載されているため、ライフラインが途絶えた状況下でも自立的に薬局としての機能を果たし、被災者へ医薬品を供給することが可能です。

 能登半島地震においても、全国から13台のモバイルファーマシーが被災地に入り、支援活動を行いました。私も珠洲市に派遣された際、地元の広島県薬剤師会のモバイルファーマシーで活動し、その車内で2泊しました。

 キャンピングカーを改造しただけあって冷暖房は備え付けられているのですが、床が非常に冷たくて1泊目は凍えながら夜を明かしました。2泊目は断熱シートを床に敷き、比較的快適に過ごすことができました。電気も使えるので、電気ポットでお湯を沸かし、温かい食事も取ることができました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です