正しい「鼻呼吸」と「腹式呼吸」の方法…テロメアの保護にも役立つ

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 とくに中高年は加齢により筋力が衰えてくるため、舌の位置が下がり、鼻呼吸がしづらくなる。自然と口呼吸になる人は意識して舌の位置を修正したい。

「鼻呼吸のあとは、腹式呼吸を覚えましょう。肺呼吸には、胸式と腹式があります。違いは使う筋肉の違いです。呼吸をすると肺が膨らんだり縮んだりしますが、それは肺自体に筋肉が存在するからではありません。肺の周囲にある20種類以上の筋肉により動いているのです」

 胸式は主に肋骨と肋骨の間にある内外の肋間筋が動く。腹式では肺を底辺で支える横隔膜が働く。呼吸するたびに胸がふくらみ肩の位置が上下するのは胸式呼吸の特徴だ。

「腹式呼吸では横隔膜を上下に動かすことで呼吸しているので、胸式よりも胸が膨らまず少ない呼吸で多くの空気を吸うことができます。しかも、横隔膜には自律神経が多く集まっているので、ゆっくり横隔膜を緩めると副交感神経の働きが良くなり血流がアップします。脳内では幸せホルモンと呼ばれるセロトニンや抗ストレスホルモンであるエンドルフィンの分泌が増えます。これらは細胞寿命の決定因子であるテロメアの保護にも役立ちます。しかも、しっかりと呼吸して胸腺の働きが良くなると、白血球の一種であるリンパ球の育成と分泌が高まり、免疫機能もアップします」

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