(1)健康長寿のために正しい呼吸法を身に付ける

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 健康長寿を実現するには人間を構成する60兆個(37兆個など諸説ある)の細胞を元気にすることだ。それには効率的な「細胞呼吸」が欠かせない。ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授の根来秀行医師が言う。

「私たちは1分間に12~20回呼吸をして酸素を取り込み、食事で栄養素を取得しています。それらを血液を介して全身の細胞に送り込み、エネルギーを作ることで脳や筋肉などを動かしています。細胞呼吸とは『酸素』と『栄養素』を細胞内に取り込み酸化(電子のやりとり)することでエネルギーを作り出すプロセスのことをいいます」

 具体的には細胞内に数百から数千あるミトコンドリアと呼ばれるエネルギー生産工場で酸素と栄養素(糖質脂質、タンパク質)の電子のやりとりをすることでATPというエネルギーのもとを作り、水と二酸化炭素を排出する。ミトコンドリアは脳や心臓などエネルギー消費が多い細胞ほどたくさん存在し、24時間エネルギーを作り続ける。作られたATPはストックができず、1秒以内に消費されるという。

「そのため1日に産出されるATPの必要量は自分の体重と同程度といわれています。その意味ではミトコンドリアは体内一の働き者といえます」

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