著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

処方箋なしの「カラコン」で角膜表面が傷だらけ…

公開日: 更新日:

 なぜなら、間違った使い方をすると深刻な目の障害を引き起こす可能性があるから。目の疾患だけではなく、依存症など心理的な影響も心配されます。

 コンタクトレンズは高度管理医療機器で、眼科医の処方箋が必要です。しかし度なしのカラコンなら処方箋なしにどこでも気軽に購入できます。そうしたカラコンの中には、サンドイッチ製法(レンズの素材と素材の間に、着色されたカラーシートをはさみ込む製法)でないものもあり、カラーシートがレンズ表面に直接プリントされているだけのものもあります。

 表面にプリントされているものは、使用しているうちにカラーシートの一部がはがれて、トゲトゲの状態になってしまう粗悪品もある。トゲトゲがまぶたの裏側や角膜表面に当たり、傷だらけになっている患者さんも診てきました。眼科医のチェックなしに購入できる、現在の制度にも問題はあると思っています。

 度なしのカラコンであっても、必ず眼科で処方箋を出してもらうこと。インターネットや量販店などで売られているものは買わない。着用時間は正しく守り、決められた正しいケアを行う。半年に1度は眼科で定期検査を受ける。もし着用中に違和感を覚えたらすぐに眼科へ行くようにしてください。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 5

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  1. 6

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  2. 7

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  5. 10

    男子の試合はガラガラ…今年のANAオープンのギャラリー数を知って愕然としました