著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

処方箋なしの「カラコン」で角膜表面が傷だらけ…

公開日: 更新日:

 なぜなら、間違った使い方をすると深刻な目の障害を引き起こす可能性があるから。目の疾患だけではなく、依存症など心理的な影響も心配されます。

 コンタクトレンズは高度管理医療機器で、眼科医の処方箋が必要です。しかし度なしのカラコンなら処方箋なしにどこでも気軽に購入できます。そうしたカラコンの中には、サンドイッチ製法(レンズの素材と素材の間に、着色されたカラーシートをはさみ込む製法)でないものもあり、カラーシートがレンズ表面に直接プリントされているだけのものもあります。

 表面にプリントされているものは、使用しているうちにカラーシートの一部がはがれて、トゲトゲの状態になってしまう粗悪品もある。トゲトゲがまぶたの裏側や角膜表面に当たり、傷だらけになっている患者さんも診てきました。眼科医のチェックなしに購入できる、現在の制度にも問題はあると思っています。

 度なしのカラコンであっても、必ず眼科で処方箋を出してもらうこと。インターネットや量販店などで売られているものは買わない。着用時間は正しく守り、決められた正しいケアを行う。半年に1度は眼科で定期検査を受ける。もし着用中に違和感を覚えたらすぐに眼科へ行くようにしてください。

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