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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【生ハム】昼間に少量食べるのが正解…夜は塩分排泄能力が低下

公開日: 更新日:

 一方で、生ハムの注意点があるとすれば、塩分の多さかもしれません。

 100グラムあたり約5グラムの食塩を含むこともあり、過剰に摂取すると血圧上昇のリスクを高めます。

 実際に、ナトリウム摂取量が増えると血圧が上昇することが一貫して報告されています。

 ここで役立つのが「時間栄養学」の視点です。

 人の体には一日のリズムがあり、腎臓のナトリウム排泄や脂質代謝も時間帯で変化し、昼間は腎臓が塩分を排泄しやすく、夜間はその能力が低下することがわかっています。

 また、同じ脂質を取っても朝の方が血中中性脂肪の上昇が小さく、夜は処理が遅れて高い値が続きやすいことも報告されています。

 つまり、生ハムのように塩分や脂質を含む食品は、夜遅くではなく日中に少量を楽しむのがおすすめです。

 食べる時間帯を意識し、その魅力をより安心して楽しんでみては?

【連載】時間栄養学的「気になる食品」

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