著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【むかご】塩分排出を助けて血圧を安定させる…昼に食べたい

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 むかごは、ヤマノイモやナガイモのつるの葉腋にできる直径1~2センチほどの小さな球状の芋で、親芋と同じ遺伝子を持つ「栄養繁殖体」にあたります。

 秋になると自然にぽろりと落ちる姿から、古くから「零余子(むかご)」と書かれ、雨粒や木の実がこぼれる様子を表したものといわれています。鎌倉時代の随筆「方丈記」にもむかごが登場し、日本人が古くからその存在を食生活の中に取り入れていたことがわかりますね。

 各地の農村では自然薯の栽培とともにむかごも収穫され、炊き込みご飯や素揚げとして親しまれてきました。近年では直売所や道の駅でも見かけることが増え、秋の味覚として再び注目されています。

 さて、そんなむかごには食物繊維やビタミンB群、カリウムなどのミネラルが多く含まれます。特にカリウムは100グラムあたり570ミリグラムと豊富で、余分な塩分の排出を助け、血圧を安定させる効果が期待できます。カリウムはお昼の時間帯に少ない報告がありますので、ぜひお昼を意識して食べるのも良いでしょう。

 さらに、ヤマノイモ特有の消化酵素アミラーゼを含むため、デンプン質の消化を助け、胃腸への負担を和らげる働きもあります。ヤマノイモ類のデンプンは低GI食品に分類され、血糖値の上昇をゆるやかにするため、糖代謝を気にする人にとっても安心して食べられる食材だとされます。炊き込みご飯にすれば主食の一部を置き換えることもでき、現代の食生活にも取り入れやすいですよ!

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