著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【黒ニンニク】ポリフェノールが生の数倍!抗酸化能がスゴイ

公開日: 更新日:

 ニンニクを一定の温度と湿度で長期間熟成発酵させると、色が黒く変わり「黒ニンニク」になります。かなり見た目の色も風味も変化するのですが、これは熟成中に糖とアミノ酸の化学反応(メイラード反応)が起きるから。生のニンニク特有の刺激臭や辛みが抑えられ、ドライフルーツのような甘酸っぱい味わいで食べやすくなるのも特徴です。

 黒ニンニクは1999年、三重県尾鷲市で誕生したとされています。地元企業が長年の試行錯誤を重ねて製品化し、口コミやメディアを通じて徐々に全国へと広まりました。その後、2000年代後半になると「健康食品」として注目を集め、生産地は全国各地へ拡大。いまでは海外にも輸出され、世界の食卓にも登場するほど普及しているスーパーフードです。

 さて、そんな黒ニンニク最大の魅力はなんと言っても強力な抗酸化作用。熟成によりニンニク特有の臭みであるアリシン(抗菌成分)はほとんど残らない代わりに、抗酸化力の高いポリフェノールやS-アリルシステインなどの含硫アミノ酸が増加します。その結果、生のニンニクより総ポリフェノール量が数倍に増え、抗酸化能も飛躍的に向上することが報告されているのです。また、黒ニンニクに豊富なS-アリルシステインには自律神経を調整して一時的な疲労感を和らげ、疲労回復に役立つ効果もあることも報告されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ