「急性呼吸器感染症」の5類化で医療の現場はどう変わるのか
もちろん課題もあります。ウイルス感染においては、抗菌薬の不適切使用が起こりがちです。「ウイルスなのに抗菌薬」という処方が、いまだに根強く残っているのも現場の悩みの種なのです。薬剤師は、このタイミングで抗菌薬適正使用の視点を地域に根付かせる役割も担うべきです。
新型コロナの経験でわれわれは学びました。これからは、データを読んで動く、先を見据えて備えることが大切です。ARIの5類化は、感染症を生活の中でコントロールしていく時代の始まりとなるのではないでしょうか。