流行中の「溶連菌」は合併症に注意…ギランバレー症候群を発症するケースも

公開日: 更新日:

 「溶連菌」の流行が続いている。国立感染症研究所によると、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」の今月5日~11日までの全国定点あたりの感染者数は4.61人で、4週連続で4人を超えている。

 溶連菌とは溶血性レンサ球菌の略称で、溶連菌感染症のうち約9割は「A群溶血性レンサ球菌」によって引き起こされる。飛沫感染または接触感染でうつり、38度以上の発熱や強い喉の痛み、倦怠感の症状が現れる。

「溶連菌感染症の治療には、抗生物質の中でもペニシリン系薬剤のアモキシシリンが圧倒的に効果が高いと言われ、1日3回10日間しっかり服用すると、その除菌効果は90%以上とされています。ただ、溶連菌感染症で注意したいのが治療後の合併症です」

 こう言うのは、「一之江駅前ひまわり医院」院長で、日頃から感染症の診療に携わる伊藤大介氏だ。

 代表的な合併症に、足のすねに赤い斑点ができる「結節性紅斑」やタンパク尿や血尿が出る「急性糸球体腎炎」が知られ、どれも感染から約2週間後に発症する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも