光がまぶしくて不快…「光過敏脳」は高濃度遮光サングラスで改善

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「HDグラスを用いた光過敏脳に関する治療についての論文が、国際オンライン学術誌に今年10月に採用されました」

 それは、まぶたが不随意に閉じる良性本態性眼瞼けいれんの患者61人(21~81歳)に対して、薄暗い部屋で毎日2~3回、20分以上、少なくとも2カ月間、HDグラスを着用してもらった結果を示したもの。良性本態性眼瞼けいれんは、体のいくつかの筋肉が不随意に持続収縮する局所性ジストニアの一種で、「まぶたを開けづらい・開けられない」といった症状がある。

「脳が光に過敏になる光過敏脳では、眼球の異常障害に加え、さまざまな症状が現れます。特に関連性が強いのが良性本態性眼瞼けいれんで、まばたきに関連する脳の神経回路に不具合が生じ、まぶたを開けづらくなったり、開けられなくなったりするのです」

■朝は症状が軽く、日中に悪化する人によりおすすめ

 研究に参加した61人のうち39人(64%)は「朝は症状がほとんどないか全くなく、日中に症状が悪化」という人だった。これらの人は、寝ている間は目から入って脳へ届く光が最小限になることから、朝は症状が軽く(またはゼロ)、起きて活動するうちに脳への光入力が蓄積され、症状が悪化している可能性が考えられる。

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