著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学 家政学部准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

量だけの問題ではない…夜10時の焼肉はなぜ翌朝まで残るのか

公開日: 更新日:

 21年の日本人を対象にした研究では、夕食を6時と9時で比べたところ、たった3時間の差でも、遅い夕食の翌朝に脂質代謝が悪化していました。前夜の食事の影響は、文字通り翌朝まで持ち越されるのです。

 体の中では何が起きているのでしょうか。脂肪細胞の中には「BMAL1」という時計遺伝子があり、培養細胞や動物実験では、これが脂肪をためこむ方向に働くことが報告されています。加えて、夜は眠りに向かう時間帯で、代謝そのものが下がっていきます。

 脂質の消化と吸収にはもともと時間がかかりますから、こうした条件が重なると、夜遅い焼き肉や揚げ物は「燃やす」より「ためこむ」方向に流れやすいのです。胃の中での停滞時間も長いので、横になったときの逆流感や、夜中にふと目が覚めてしまう原因にもなります。

 それでも、残業帰りに何も食べずに眠るのはつらい──そんな方は少なくないでしょう。その場合、ラーメンや焼き肉や揚げ物ではなく、糖質や脂質が控えめの温かい汁物や、卵・豆腐などのタンパク質を中心に食べるといいでしょう。

 夜の体は、休息に向かおうとしています。その流れに沿ってあげるかどうかで、翌朝の自分、そして数日先の自分のコンディションが変わってくるのです。

【連載】体内時計を壊す食べ方、正す食べ方

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです