量だけの問題ではない…夜10時の焼肉はなぜ翌朝まで残るのか
21年の日本人を対象にした研究では、夕食を6時と9時で比べたところ、たった3時間の差でも、遅い夕食の翌朝に脂質代謝が悪化していました。前夜の食事の影響は、文字通り翌朝まで持ち越されるのです。
体の中では何が起きているのでしょうか。脂肪細胞の中には「BMAL1」という時計遺伝子があり、培養細胞や動物実験では、これが脂肪をためこむ方向に働くことが報告されています。加えて、夜は眠りに向かう時間帯で、代謝そのものが下がっていきます。
脂質の消化と吸収にはもともと時間がかかりますから、こうした条件が重なると、夜遅い焼き肉や揚げ物は「燃やす」より「ためこむ」方向に流れやすいのです。胃の中での停滞時間も長いので、横になったときの逆流感や、夜中にふと目が覚めてしまう原因にもなります。
それでも、残業帰りに何も食べずに眠るのはつらい──そんな方は少なくないでしょう。その場合、ラーメンや焼き肉や揚げ物ではなく、糖質や脂質が控えめの温かい汁物や、卵・豆腐などのタンパク質を中心に食べるといいでしょう。
夜の体は、休息に向かおうとしています。その流れに沿ってあげるかどうかで、翌朝の自分、そして数日先の自分のコンディションが変わってくるのです。


















