“一人鍋”から大家族まで…味の素「鍋キューブ」バカ売れの理由
<単身者からファンレターも>
鍋の季節到来。活気づく鍋つゆ調味料売り場で抜群の存在感を放つのが、昨年デビューした味の素の「鍋キューブ」である。キューブ1個が1人分という使い勝手のよさで大ヒット。昨冬(12年10月~13年3月)は約20億円を売り上げ、新商品ながらシェア約7%を獲得。今年度は売り上げ1.5倍、シェア2ケタを目指し攻勢をかける。
鍋キューブは12年8月、味の素の新たな柱のひとつを目指す商品として誕生した。特徴は、その名のとおり“キューブ形”の形状だ。限られた容積の中に、驚くほど幅広い味を凝縮。それを可能にしたのが、固形コンソメで実績のある同社の製造技術である。
「“溶けやすさ”と“保形性”の両立と、これだけで味付けが完結するおいしさの実現。鍋キューブは味の素の食品技術が結集した商品といえます」(食品事業本部の島谷達也氏)