20年前を探しに<本所吾妻橋>

公開日: 更新日:

 道に迷いまくった本所吾妻橋。20年前、まだ大阪に住んでいた頃、この場所にあった友人が住む風呂なし共同トイレ4畳半畳アパートへ泊まりにしょっちゅう来ていた。

 ゴキブリを、まるで蚊を殺すかのように手ではたくおばあちゃんが隣人だった。数メートル先に老夫婦が営む中華料理屋があり、かたやきそばが絶品だった。パン屋のオバチャンは「神田神保町と神田は違う駅なのよ」と東京の地理を細かく教えてくれる親切な人だった。その“だった”に出会いに行ったのに。

 本所吾妻橋はガラリと変わっていた。代わりに強烈な存在感を放っていたのは、デデンとしたスカイツリー。面影がどこかにないかと角を曲がり、小道をのぞいたが、見つからない。アパートも中華料理屋もパン屋も。全く初めての場所に来たような、よそよそしさを感じて寂しくなった。駅前に戻り、向かうは喫茶店「フローラ」。本所吾妻橋へ先に撮影に行ったカメラマンの写真を見た時、驚いた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    私情や保身を優先する愚かさ 野党結集を邪魔する“新6人衆”

  2. 2

    菅野圧巻でも小林では G原監督を悩ます炭谷との“相性問題”

  3. 3

    「欅坂46」長濱ねる ファンは感じていた卒業発表の“予兆”

  4. 4

    大補強でも誤算生じ…V奪回義務の原巨人に燻る“3つの火種”

  5. 5

    テレ朝が異例抜擢 元乃木坂46斎藤ちはるアナの評判と実力

  6. 6

    「超面白かった」宇多田ヒカルは直撃取材直後にブログ更新

  7. 7

    JOC竹田会長辞任決意のウラ側 “国内引きこもり”が決定打

  8. 8

    “黒塗り違法”判決にもダンマリ…財務省の呆れた隠ぺい体質

  9. 9

    丸獲得でも変わらず 巨人がOP戦で露呈“広島恐怖症”の重篤

  10. 10

    HISの澤田秀雄会長はなぜ50億円の詐欺話に引っかかった

もっと見る