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強いられるテロとの戦い ゴミ箱の次は公衆トイレが消える

 イスラム国による人質事件を受け、政府はテロ対策を強化する方針を決めた。地下鉄サリン事件、9.11、ロンドン地下鉄爆破……国内外で大規模テロが起きるたび、撤去されてきたのが街角のゴミ箱だ。
 今や都心の駅構内でゴミ箱を見つけるのは至難のワザ。かろうじて駅員の目の届く改札前に置いてある程度だ。
 街角からも姿を消し、路上で鼻をかんでもチリ紙の処分に困るほど。23区内では「自分で出したゴミは持ち帰る」と、わざわざ条例を定めた区も多い。

「世界を見渡しても街中にこれだけゴミ箱のない国は珍しい。9.11テロに見舞われたニューヨークでさえ、地下鉄構内にゴミ箱はあります。ただし、テロ防止のため、厚い鉄製の円筒状シールドに包まれ、爆破されても周囲に飛び散らない構造になっている。予算はかさみますが、欧米社会は『安全はカネで買う』という思想が徹底している。ところが、この国は『安全のカネを惜しむ』という考えで、ゴミ箱撤去はテロ対策を口実とした経費削減策のように思えます」(青森中央学院大教授・大泉光一氏=危機管理論)

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