コーヒーの街へ<清澄白河>
今、大注目を集めている清澄白河に行ってきた。
清澄庭園近くの「旧東京市営店舗向住宅」は、昭和3年、関東大震災後の復興事業の一環で旧東京市が建設した店舗付き住宅。250メートルにわたって立ち並ぶ長屋は、いまだ現役。ギャラリーなどが入っていて、新しさと古さが絶妙にマッチしている。
資料館通りの入り口にある「RAN Beauty Saloon」のピンクの建物もかわいらしい。薄緑色のカーテンがきいている。
「この1年で、カフェや雑貨屋など新しいお店が増えましたね」と話してくれたのは「うつわと小物のお店 青葉堂」。「お店を出すなら清澄白河」という思いをかなえたのは5年前。
「いいな、と思えるお店がいくつかあったのがその理由。この辺りはチェーン店がなく、個人店がほとんど。大江戸線が開通して便利になったとはいえ、銀行や郵便局などもなくて、“昔は陸の孤島だった”と地元の方から聞いたことがあります。でも、本当に居心地がいい街。文化的な方が多く住んでいる街のようにも思います」