米国セレブも注目 音を浴びる「サウンド・バス」の瞑想効果
大小さまざまなクリスタルのボウルやゴング(どら)が奏でる玄妙な響きの中で、横になってリラックスする「サウンド・バス」(音浴)の人気がカリフォルニアを中心に急上昇しています。その効果は医学的にも注目されていると、先日、ニューヨーク・タイムズ紙が報じて話題になりました。
サウンド・バスは、クリスタルボウルやゴングから発振する振動を感じることにより、リラックスして心拍数が下がるもので、ストレスや不安、痛みも軽減するといわれています。それ自体は新しいものではありませんが、長い間、ヒッピーやニューエージに属する“浮世離れした存在”と受け止められてきました。
しかし、同じようにかつては特別なものだったヨガが定着するとともに、効果的なメディテーション(瞑想)の方法として、さらには音楽心理療法のひとつとしても見直されつつあります。ハリウッドセレブのシャーリーズ・セロン、ロバート・ダウニーJr、ローレンス・フィッシュバーンらが実践していることでも知られています。
カリフォルニア大学の精神医学の教授ヘレン・ラブラツキー博士は、このサウンド・バスを10年以上にわたり研究してきました。博士は「サウンド・バスによる非常に深いリラクゼーションは交感神経を静め、副交感神経を活発にして神経系統を整える働きがあり、瞑想から目覚めた時にはとてもリフレッシュしている」と言います。