NYで「抹茶」がブレーク バリスタが茶筅操りカフェ大賑わい
「がん予防に、若返りに、ダイエットにいい」と、ニューヨーカーの間でブームになっているのが「抹茶」です。
緑茶が体によいことは何となく知られていたものの、実際に飲む人は少数派でした。ところが近年の研究で、緑茶には抗酸化物質が豊富に含まれ、がん予防などに効果があることが明らかに。緑茶の葉を粉末状にした抹茶なら、栄養価が一気に10倍もパワーアップすると報じられるや、抹茶の人気に火がついたのです。
今お店では、抹茶をチアシードやココナツジュースとミックスしたものが、ペットボトル入りで売られています。これを、ニューヨーカーたちは運動後などに飲みます。
さらに、「マッチャ・ラテ」や「アイス・マッチャ」が飲める抹茶カフェが連日大賑わい。バリスタが茶筅(ちゃせん)を器用に操り、作ってくれます。昨年の秋、3軒が立て続けにオープンしました。
抹茶にはコーヒーと同量のカフェインが含まれているにもかかわらず、テアニンの働きでリラックス効果が高い上にカフェイン離脱症状もないとか。あのスーパーモデルのシンディ・クロフォードも、朝のコーヒーの代わりに飲むのを勧めているほど。ニューヨーク・コレクションでも、楽屋で抹茶片手のモデルたちのスナップ写真がファッションブログで注目されました。抹茶人気の火は、ますます燃え上がりそうです。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。