物価安くアクセス良し 山手線“ダサい駅”は住みやすさ抜群
特に狙い目なのは西日暮里だ。JR、地下鉄の千代田線、日暮里・舎人ライナーの3線が交差しており、優れた立地に目をつけた野村不動産と三菱地所レジデンスが再開発に乗り出し、3年後に大型複合施設が誕生する予定だ。おしゃれな街にガラリと変貌を遂げる可能性が大なのだ。
「西日暮里のある荒川区は名門開成高校があり、東大のある文京区や東京芸大のある台東区に隣接していて、学力レベルも高い。子育てに向いており、文教地区としての評価も高まるかもしれません」(教育ジャーナリスト)
前出の榊淳司氏が言う。
「不動産業界には『腐っても山手線内』という言葉があります。新しい物件があまり販売されないのでマンションなどの資産価値が下がりにくく、いざ売却しようとする際にも困りません」
何よりの利点は家賃が安いことだ。渋谷や新宿よりも相場が2~3割安い。田端の物件の坪単価は恵比寿のほぼ半額。
背伸びしておしゃれな街の高額物件の住宅ローンに汲々とするより、身の丈に合った街でゆったりと暮らす方が落ち着くかもしれない。