日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

加藤一二三九段の功績を考え十段の新段位を創設すべきだ

 加藤一二三・九段(77)は6月20日に竜王戦の対局で敗れ、規定によって現役引退が決まった。

 加藤九段は後日の引退会見で最も思い出のある対局として、名人を初めて獲得した1982年の名人戦を挙げた。

 加藤は1960年に最年少記録の20歳で名人戦の挑戦者になり、第1局で大山康晴名人に勝った。新名人の誕生が期待されたが、以後は4連敗して敗退している。大山は「いずれ加藤さんに負かされるでしょう」と称えたものだ。

 しかし、加藤は第一人者だった大山の牙城をなかなか崩せなかった。

 72年には名人戦に初挑戦した中原誠八段が大山名人を破り、24歳の最年少記録(当時)で名人を初めて獲得している。

 加藤は73年の名人戦に13年ぶりに挑戦した。しかし、相手の中原には1勝13敗と負け越していて、名人戦でも4連敗と圧倒された。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事