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【梅肉とワサビの香り和え】これぞ本当の「酒のアテ」

板前料理福重(宮崎・宮崎市)

 酸っぱい梅と辛いワサビ。この2つを同時に口に入れたらどうなるか? 答えは「酒が止まらなくなる」だ。

「まだ飲み足りないからお酒のアテは欲しいけど、お腹はいっぱい。そんな時にピッタリなんです。これをなめながらお酒を飲んで、仲間内でおしゃべりをして……。酒を楽しむための一品、本当の意味での『酒のアテ』です。日本酒に合うんですよ、これが」

 こう話す福重さん。いずれもとがった味と香りを持つ梅とワサビを、なぜ同時に使おうと思ったのか。

「ウチにワサビ好きのお客さんがいるんですが、その方がある時、ワサビだけをなめながらお酒を飲んでいた。でも、いくら何でもそれだけでは寂しいでしょう。そんなにワサビが好きなら……と作ったんです。大喜びされましたよ(笑い)」

 酸味と辛味が強烈な「香り和え」をひとつまみ口に入れて、日本酒をグイッ。酒は甘口の方が合う。これぞ酒飲みの幸せというものだ。

「なめろうみたいに、刺し身を切って入れてもおいしいですよ」とは福重さんだ。

 《レシピ》 
・梅 2、3粒
・ワサビ 梅よりや や多め 
・大葉 5枚
・醤油 3滴
・みりん 3、4滴

 梅と大葉を刻み、すりおろしたワサビを混ぜる。そこに醤油とみりんを垂らして和えるだけ

今日の達人 福重浩さん

▽ふくしげ・ひろし
 宮崎県都城市出身。高校の調理科を卒業後、大阪から南は鹿児島まで、西日本を中心に修業。しかし、「どこに行っても宮崎の食材が頭をよぎっていた。結局、日向灘の魚にかなうものはなかった」と見定めて、帰郷。30歳で独立して「福重」を構え、今年で32年目になる。 

▼福重
 日向灘で取れた新鮮な海の幸が自慢の板前料理店。メニューはなく、コース中心で、料理はその日の仕入れ状況次第。「だからこそ、海の食材は面白い」(福重さん)。予算に応じた注文も可能。プロ野球選手やプロゴルファーらにもファンが多い。
宮崎県宮崎市千草町8―6 ℡0985・28・8196

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