引っ越し難民が大量発生? 人手不足の深刻化に業界三重苦
この春は「引っ越し難民」が大量に発生しそうだ。引っ越し業界は慢性的な人手不足に陥っているが、今年は特に深刻化。転勤や進学シーズンで例年3月下旬から4月上旬に迎える引っ越しのピーク時に、対応できるだけの人員が確保できないケースが相次ぐ恐れがあるのだ。
運送業界の「全日本トラック協会」も「引越混雑予想カレンダー」を作成し、ピーク時を避けた「分散引っ越し」を呼びかけている。
下部団体の東京都トラック協会の担当者が言う。
「2年ほど前から分散引っ越しを呼びかけてきましたが、今年は異常事態です。講習会で業者さんに聞くと、すでに『ピーク時はお断りしている』という声が上がっています」
大手業者の広報担当者も「法人部門は契約企業さまに、辞令を出す時期を早めるようにお願いしています」(サカイ引越センター)、「ご多分に漏れずドライバーの確保が難しい」(引越社)と悲鳴を上げている。
なぜ、今年は深刻な人手不足に陥っているのか。