加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

足軽から32万石に…藤堂高虎は主人を6度替え大大名に出世

公開日:

 戦国時代、主人を6度も替え、徒手空拳から大大名に出世したのが藤堂高虎です。

 高虎は弘治2(1556)年、近江国犬上郡藤堂村(現・滋賀県犬上郡甲良町)の土豪・藤堂虎高のもとに生まれました。身長6尺3寸(約190センチ)の巨漢に成長したのは事実のようです。

 元亀元(1570)年の姉川の合戦の際、15歳の高虎は立身を賭けて浅井長政に陣借りし、織田信長の軍と戦いますが、長政は敗北。高虎は浅井家配下だった山本山城の阿閉貞征の許に駆け込んだものの、貞征から期待した報酬を得られないため、再び出奔。道中で無銭飲食をした、とも伝えられています。

 次に頼ったのは湖西の小川城(新庄城とも)の主で浅井家の猛将といわれた磯野員昌でした。しかし拝領はわずか80石。しかも員昌は織田家の謀略に引っかかり、信長の甥・津田信澄を養子に迎える失態をおかしました。

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