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加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

大坂夏の陣で無念の死…真田信繁は才覚を発揮できず

 真田幸村は戦国時代を代表する武将。幸村は俗称で、正しくは「信繁」といいます。

 彼は不運の武将として名を残しました。なにしろ勝てるはずの戦で、命を落としたのですから。

 信繁は永禄10(1567)年(異説あり)、信濃国小県郡の国人・真田昌幸の二男として生まれました。兄は徳川家康に仕え、幕末まで家を残した信幸(のち信之)です。

 父の昌幸は、家康と2度戦っています。最初は天正13(1585)年の第1次上田合戦。このとき信繁はまだ10代、しかも上杉氏への人質となっていたため、戦に深く関与できませんでした。

 2度目は慶長5(1600)年の、第2次上田合戦。関ヶ原の戦いに向かう徳川秀忠(家康の後継)が、昌幸と信繁の籠る上田城を襲撃したのです。秀忠の軍勢は3万8000、昌幸父子はわずか3000人でした。

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