逆質問で相手をはぐらかす 麻生財務相「責任転嫁」の手口
アメフト部の悪質タックル問題の余波が続く日大は、教職員組合から田中英寿理事長の辞任を求める声が上がっている。これほど事態が悪化したのは、日大の初動ミスが大きいだろう。
試合から10日後の先月16日、関学大への回答書で、内田前監督からの反則行為の指示を否定。その原因は指導方針にあったとして、「ルールに基づいた厳しさを求め」たところ、「指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きた」としている。文書で姿も見せず、選手に責任転嫁するような言いぐさだ。
その6日後の22日、日大の加害選手が毅然とした態度で会見を開く。内田前監督らからの指示を明言したことで、翌23日、“火消し”に追われている。前監督とコーチは悪質タックルを「想定外」とし、「とんでもない重圧を受けて前が見えなくなったのかな」と、どこまでも他人事だった。
その後も後手後手の対応で、終始歯切れの悪い受け答えが続き、内田氏は結局、監督の立場はもちろん、死守したかった大学の常務理事も追われることになる。
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