日大広報が“上から目線”を貫く深層心理に承認欲求と虚栄心
膿を出し切る。安倍首相はよく口にするが、モリカケ疑惑はその場しのぎの対症療法で逃げようとするのがミエミエだ。その言葉とは裏腹に、膿を出し切ろうとしないから、次から次へと疑惑が湧いてくる。悪質タックル問題で炎上した日大も同じで、加害学生の会見を受けて、前監督や大学が慌てて会見する始末。それでも日大側はなかなか非を認めようとしなかった。謝れない人たちの頭の中はどうなっているのか――。
自らのミスをわびるための謝罪会見で、逆ギレする人は時々いる。2000年6月、死者1人、被害者約1万5000人を出した雪印集団食中毒事件の対応に追われた当時の石川哲郎社長は、商品の全面回収を発表した会見の場で、「私は寝てないんだよ!」と逆ギレして大ひんしゅくを買った。今なお語り継がれる謝罪会見の“黒歴史”だ。
「寝てないんだ」発言に匹敵する逆ギレぶりを披露したのが、先月23日に行われた日大アメフト部の内田正人前監督(62)と井上奨前コーチ(30)の会見を仕切った日大広報部の米倉久邦職員だろう。
■「ブランド落ちない」とキッパリ